言葉足らずと正しさの証明
Created
2021/02/18
Category
Tags
Thought
執筆中
Twitterでとあるツイートを見かけた。
新卒社員の説明が言葉足らずで、今まで周囲の理解力でなんとかなってしまっていたというもの。
僕自身、言葉足らずについて思うことがあったので、ここで1つツラツラと。
言葉足らずが嫌いだ
僕自身言葉足らずは嫌いだ。
もちろん、はっきり物を言わないからこそ生まれる良さはある。僕が好きなネタツイだったり楽曲の歌詞は、“含み”こそが醍醐味である。
しかし、仕事や友人関係において「言葉足らず」は、もっとも失敗に陥りやすい要素の1つである。
ガーナで色んな人と関わってみて、いろんなケースに出くわした。
- お誘いの連絡をしてくださるも、毎回詳細を聞き出さないといけないイベンターさん。
- 日程を削るときに「渋い」という断り方をするバンドメンバー。(「渋い」に問題があるのではなく、この人の「渋い」には「だるい」〜「絶対無理」の振り幅があるのが問題)
- 要望や注文が多いものの、その人がなぜそうしたいのかという経緯を話さないため、一生擦り合わさることのないミーティング。
まあ、「十人十色」という便利かつ真理な言葉があるので自己解決できる問題ではある。
が、効率厨の僕としては、余分な1往復に苦手意識を持ってしまうのが正直なところ。
かくいう僕も、日本語に触れ始めて21年目の若造なので勘弁してください。
1. 自分=標準だと思っている
前述のケースについて、それぞれ考えてみる。
1つ目のイベンターさんの件については、「自分が分かっていることは当然相手に分かっていると、無意識的または意識的に考えている」のが原因だろう。
「相手と自分が同じ言葉を同じ意味で使っているか?」「どの程度の理解を前提としているか?」を意識する必要がある。
毎度毎度、ぼくのライターのバイトの話になって申し訳ないのだが、これは自分ではできていると思っても意外と難しいものだ。
ニュースのタイトルに、「シバター」が適切だと思っていても、世間では「“物申す系”YouTuber」とだけ表記した方が伝わるように、相手の背の高さに合わせることを意識しないといけない。
2. 感情を翻訳できていない
2つ目のケースについては、感情を文字にするときに適切な言葉に置き換えれていないのが原因だろう。
「自分がどう思っていてどうしたいのか。どうしてほしいのか?」を伝える「言葉の型」が自分の中でできていない気がする。
というものの、自分の考えていることを忠実に表現することだけが正しいのではない。
その場に適切かつ、相手が不快にならない形で伝える必要がある。
僕は会話の中での誤解を防ぐために、「いわゆる」やそれに伴ったダブルクオーテーションを使うようにしている。
相手が不快に思う可能性が少しでもある表現や、本来の意味と異なる表現の場合は、ニュアンスであることを強調することで“逃げ道”を作るようにしている。
経緯を話すことの重要性
3つ目のケースについては、事実のみを伝えてしまい、背景にある経緯が抜けているように感じる。
僕は、プライデートではない場所では、意識的に経緯を話すようにしている。
身近なもので言えば、遅刻などの謝る場面だとか、何かを提案するときとか。ただ「直感」と説明するよりも、理由があったほうが全体が納得しやすい。これ当たり前すぎるな。
「めんどくさいやつだ」と思われないか心配だが、あとはどれだけ文面を柔らかくできるかの技量にかかっている。
また、六祭委員と渉外をやってて思ったのは、引き継ぎにおいても経緯は大事。
最終的に何をしたかよりも、「どういう案が出て、それぞれどんなメリット・デメリットがあって、どの点を重視した上でこの決断をした」といった経緯を引き継ぎで書きまくった。
僕自身、「去年やってたから今年も」の思考があんまり好きじゃなくて、何事も現状を疑い続けることが幸せになる秘訣だと思っているから。
ここまで、ツラツラと当たり前のことを書いていて、僕の周りにたくさんいる優秀な人からしたらキショイ文章だと思いますが許してください。
こうやって言語化してみると、自分は前述の人たちを反面教師のように扱ってきたものの、自分も新たな反面教師になりつつあるのではと、思いました。
正しさの証明
この動画は、100万人を超える登録者を有するゲーム実況者「KUN」が、FPSアジア1位からYouTuberになりCRカップを優勝したまでの経緯を話す動画。
ちなみにKUNは、出演者や編集者を視聴者参加型で募り、キャラ付け。自身はコスパよく出演することで、驚異の毎日4本投稿しているやり手のYouTuberである。
YouTuberになりたての頃、とあるゲーム実況者に4本投稿していると伝えると「意味なくないですか?」と嘲笑してきたそう。
これにKUNは「こいつ殺そう」と決意し、自身のスタイルで4本投稿を継続。今や大手ゲーム系YouTuberに。
この動画を見て僕自身、「正しさの証明」という言葉がしっくり来て、何かを続ける上で他人から来る原動力は絶大だと思った。
しかし、この「正しさの証明」に深堀りしていくと、否定的な意見が多かった。
ポジショントーク
ポジショントークとは、
1. 株式市場や為替市場にポジションを持つ市場関係者が、自分の利益になるように相場を誘導するために、根拠の不確かな情報を流すこと。 2. 自分の立場に有利になるような発言。(goo辞書)
ポジショントークは、マーケット全般で使われる用語で、市場参加者などが「自らのポジションに対して利益が出て欲しい!」といった願望を含んだ会話や発言などのことをいいます。
「正しさの証明」
やっぱり、ここでも、どれだけ文面を柔らかくできるかが勝負となるのだが、どうしても強く意見を言う人が、はれもの扱いされるような風潮がある気がする。