「焼き鳥丼」で学ぶ、アカペラ動画編集法(Premiere Pro)
Created
2021/07/27
Category
Acappella
Tags
Acappella
MovieEdit
In Writing
ども。やんです。やあ。
動画編集を初めてちょうど1年。
僕みたいな、音楽を表現することにセンスのないアカペラーが、バンドに価値を提供できている(たぶん)のも、動画編集が大きいです。
かといって、編集のセンスや根気があるわけではないのですが、“素材を生かしたコスパの良い編集”にはこだわりがあるので、自分なりのノウハウをまとめてみます。
今年は、
【既存】
🔳 PANDEMIX(ペンタゴンズ)(4年生同期・4年目・ガーナ)
💜 Meta-Montage(4年生同期・4年目・ガーナ)
【新規】
👘 ハヰカラ使節団(4年生同期・ガーナ)
🎐 涼れ雲(4年生同期・インカレ)
🎆 紫電(2,4年生・ガーナ)
🕴 アゲクノハテ(3~5年生・ガーナ)
🌍トキメキプラネット(2~4年生・ガーナ)
の7つで頑張ります。
0. 前置き
Premiereを使います
僕が動画編集に使っているソフトは、AdobeのPremierePro。
これに沿ってやっていきます。
Creative Cloud(全部入り)で月額約3300円(これでも学割)。
僕はかれこれ7万円くらいAdobeに課金してきたことになります。
「Photoshop、Lightroomとかも使えるのは、クリエイチブの幅が広がって良いのでは」となんとか正当化しています。
動画編集は「焼き鳥丼づくり」
そして、「動画編集」は「焼き鳥丼づくり」と一緒です。
みなさんも、「焼き鳥丼づくり」は絶対したことがあると思うので、それに例えながら書いていきます。
「焼き鳥丼づくり」をしたことがない人は焼き鳥丼を作ってから出直してください。
1. 撮影(お肉の調達)
動画編集は、「撮影」が土台になります。
ある程度、出来上がりや工程を想像しながら、丁寧に撮影を行いましょう。
料理も食材が大事ですよね。そういうこと。
- 画角
- 16:9がスタンダード。iPhoneの横画面がデフォルトで16: 9。
- ハヰカラ使節団はあえて9:16(縦画面)にしたよ。
- 頭の先が見切れていないか気をつける。
- 画面の下端はどこか
- コーラスの手の動きを見せたいなら考慮するべき
- 僕は、乳首とへその間くらいが自然だと思う。
- 撮影時に、「どこまで写ってるよ」と教えてあげることで、みんなの腕の見せ方が違ってくる。
- フレームレート(fps)
- 1秒間のフレームの数。
- いわゆる、パラパラ漫画で1秒間にめくる枚数のようなもの。大きいほうがヌルヌル動く。
- 基本は30fps。iPhoneもデフォは30になってるはず。
- ヌルヌルの60fpsの動画を作りたい人は、60fpsでの撮影が必須。
- 編集が少し重たくなるのは覚悟すべし。
- 30fpsの動画でもスロー再生を使用するなら、60fpsで撮影しておくとフレーム不足が補完できる。
- 映画はわざと24fpsにして、雰囲気を出してるらしい。
- 編集時のシーケンス設定で、あとから小さいフレームレートにすることはできる。
- 明るさ・色味
- 明るさや色味は編集でもいじれるが、できる限り撮影時にギャップを減らしておくのが大事。
僕は綺麗な映像が好きです。
2. 下準備(調理場の整理)
まずは、下準備から。
調理場が汚いと衛生的にも生産的にも最悪ですよね。
- 素材はフォルダにまとめておきましょう。
Premiereは、「project(編集ファイル。拡張子は
.prproj
)」にどんな編集をしているのかが保存しています。
しかし、projectで編集している動画や音源などの素材は、ローカルなPC上のファイルから参照しています。
参照先のファイルを動かしたり変更を加えると、Projectが素材を見失ってしまうため、素材は整理整頓して、完成するまでは削除しないように気をつけてください。- プロジェクトファイルもバンドのフォルダ内に作成しましょう。

①新規プロジェクトを作成
普通にPremiereを開いて、「新規プロジェクトを選択」。

名前をつけて、プロジェクト保存場所を指定してあげましょう。
他は特にいじらなくていい気がします。

②. ウィンドウを整理
Premiereは、自由にウィンドウをオンオフにしたり並び替えることができるので、わからないうちは逆に厄介です。
最低限のウィンドウの並べ方の例を下においておくので

- プロジェクト(左下)
簡単に言えば、素材を置く場所。
素材動画やシーケンスなどをここから取り出します。
- タイムライン(中央下)
タイムラインに、素材動画やシーケンスをいれて編集する場所。
1番触る場所です。
- プログラム(中央上)
タイムラインで編集中の映像が、どうなっているのかの「プレビュー」を見るところ
1番見る場所です。
- エフェクト(右上)
タイムラインで選択しているものにエフェクトをかける場所
- エフェクトコントロール(左上)
タイムラインで選択しているもののエフェクトや属性を変更できる場所。
- エッセンシャルグラフィック(右上)
テキストの編集などができる場所。
- ヒストリー(中央右)
操作履歴を見る場所。ややこしくなったらここを見るべし。
- ツール(タイムライン左)
ツールを変更できる場所です。基本はショートカットで変更すると良いと思います。
- オーディオバー(タイムライン右)
音が流れると、ヴォンってなるやつです。
③. 素材をPremiereにインポートする

3. 個人シーケンスの作成(串にお肉をつける)
①. シーケンスを新規作成する
シーケンスは基本的に統一したほうがいいです。
「新規項目」→「シーケンス」→「29.97のやつ」→「シーケンス名」で、シーケンスを新規作成できます。

素材をタイムラインに直接のせると、素材にあった設定のシーケンスが作成されますが、基本的には、手動でシーケンスを作って素材が合わせる方が良いと思います。
mainと一緒のシーケンスを作成し、人数分(もしくは人数分x2)に複製して、名前を決めておきましょう。

②. 個人の素材用のシーケンスに素材をのせる
動画素材を「〇〇_raw」のシーケンスに乗せましょう。
そして、オーディオのトラック2に、音源の頭と0秒を合わせて乗せましょう。

③. 録音と同期させる
現在、オーディオのトラック2には、正しい秒数に正しい素材が当てはまっている状態です。
しかし、動画は映像と音源ともにぐちゃぐちゃの位置に当てはまっています。
そこで、トラック2に動画を合わせる形で、1つずつ同期していきます。
- 動画素材と音源素材の2つを選択
- 右クリック
- 同期
- オーディオのトラックチャンネルを
2
にする。
- 音源素材が動いたらもとに戻す。
- 1〜5をすべての素材に繰り返す。
- オーディオのトラック1,2をそれぞれ聞いて、ずれてないかチェックする
- 素材がかぶっているところをいい感じにする。
「同期」のおかげで波形とにらめっこする必要がなくなります。
Premiere凄すぎる〜〜〜

④. 素材シーケンスを個人シーケンスにのせる
素材シーケンス(〇〇_raw)には、動画ファイルが複数あり、エフェクトを追加・削除するとき、すべてに適応させてあげないといけません。
そのため、個人シーケンス(〇〇)に素材を1つにまとめたシーケンスを置くことで、これにエフェクトを一括にかけることができます。
「団子にマヨネーズかけて串に刺すより、団子を串に刺してからマヨネーズかける」みたいなことです。
後者なら、マヨネーズかけるのも楽だし、マヨネーズを拭き取るのも楽ですよね。
ところで、団子にマヨネーズってかけるのか?

これで、綺麗に並んだ6本の団子串ができました。
あとは、団子串に味付けをしていきましょう。