🎆
ライブを見に行ってほしい
Created
2022/12/29
Category
Diary
Publish
slug
permalink
blog/
年の瀬ですね。いかがお過ごしでしょうか。
先日、インスピのライブを見てきました。ぐるばたが最高でした。
今年というか、ココ数年ずっと考えてたことをちゃんと言葉にしてみます。
0. 現状
もとより、ガーナの人はライブにいかない風潮があります。
ピンとこない人は、自分でもいいですし先輩でもいいので「ライブに出た数/ライブを観に行った数」を考えてもらうといいと思います。
この数値が1を切っている人は、本当に少ないと思います。
僕の同期は1年の頃はsus4の時代でしたし、一緒にライブに行った記憶がたくさんあるのですが、2年以降はずっと1人で寂しかった記憶があります。
最近は23,24期中心に後輩たちをライブに見かけるようになって嬉しい限りです。
なぜ?
ライブって出る人より見る人のほうが多いのが普通なのですが、なぜそうなるのでしょうか。
- ライブを見に行く文化がなくなったから
コロナ禍の影響で、「1~2年のうちに箱ライブに行く」みたいな経験ができなかった人も多いですし、アカペラはスマホで十分楽しめるようになったことも要因としてあると思います。
- ライブの誘う文化がなくなったから
また、コロナ禍をきっかけに、「チケットノルマ」もほとんど見なくなりました。
ライブが決まってもストーリーで宣伝するだけで、後輩を直接ライブに誘うこともなくなり、後輩としても「誘われて行ってみたら最高だった」みたいなキッカケも少ないですよね。
- わざわざ外部にアカペラを見に行く必要が少ないから
※これについては、ガーナ向けのことであり、コロナ禍以前も同じです。
言葉を選ばずに言ってみると、GhannaGhannaは、全国的にも関西でも指折りの「イイ」サークルです。
団体としての規模も、アカペラの知見も、サークルの雰囲気もです。
紛いなりにも渉外長でいろんなサークルの雰囲気を聞いてきてなお、ガーナガーナっていいサークルだなと思っています。
客観的なモノで示すとすれば、
「2年目からガーナを兼サーしてくれる他大の子がいる」
ないし
「2年目から他大に兼サーしにいく子が少ない」
というのは、サークルの「イイ」をわかりやすく示していると思います。
外部にいかなければ、良いアカペラを聞けない
他大交流して、インカレ組まなければ思い描くアカペラができない
みたいな思考にならないからだと思います。
補足しておくと、外部にイイアカペラはめちゃくちゃあります。
ただ、「他大と比べて自身のサークルに絶望する」なんて人はほぼいないという話です。
1. なぜ「ライブに見に行ってほしい」と思うのか
これは僕がずっと疑問に思っていたけど、尖ってると思われたくないし、他大交流イキりだと思われたくないから言えなかったことです。
極論になっている部分もあるし、反例はあっても全体の意識として変だなと思うことなので、鼻ほじりながら読んでほしいです。
「いいライブを作りました」に説得力がないから
「いいライブを作りたい」ってのは共通認識だとして、「いいライブ」の要因として、
- 演出が凝ってる
- 観に来てくれる人が多い
- サークル員が楽しく取り組める
だとかがあると思います。
ライブをお客さんとして見たことない人が、「いいライブを作ったので観に来てください」と言えるのか
と思ってしまうのです。
例えるならば、
人生でラーメン食べたことが無いけど、「旨いラーメン作ったので食べ来て欲しい」
って言ってるもの。
もちろん、いいライブが作れる可能性がないとは言わないし、実際毎年のようにいいライブができているので問題はないのです。
ただ、「どこからその自信出てくるの?」とはちょっと思うし、「そう思われても仕方ないよね」とは思っちゃうのです。
アマチュアなのに「観に行かないけど観に来て」は厳しいから
学生アカペラのライブは、どうしてもアマチュア要素があります。
プロのライブとは、かけれるお金も時間も人間も足りません。
実際に参加費や出演費を払いながら、無賃でライブづくりをしているわけなので。
「じゃあなんでそんなことをしているか」というと、
ライブづくりを通してイイ思い出を作りたいから
このあたりは、「文化祭の模擬店」「地域の出し物」と本質は変わらないのです。
だから、「思い出づくりに協力してあげる人」を集めるために、1000円という安いチケット料金にしているわけなのです。
こんな”ご近所付き合い”のようなもので
僕は観に行かないけど、あなたは観に来て!!
は、違和感を感じてしまいます。
逆に言えば
観に行ったから観に来て!!
が往々にして許されるのです。
2. そもそもどこをターゲットにするのか
「他大のアカペラーをターゲットにしない」というのも、1つの手ではあります。
親御さんや学科の友人などなど、ドシドシ呼んでいいと思います。
そうなった場合、ガーナでは、2つの点で違和感を感じます。
宣伝
WLのTwitterにて、外向けの宣伝を行っています。
もちろん、バンド紹介動画や美男美女企画は身内でも楽しめるものですが、部署もバンドも負担なので、他大をターゲットにしたものじゃないと採算合うのかなと感じてしまいます。
ライブ宣伝で、ガッツリTwitter企画やってるのは、関西の文化な気がします。
ボク個人としては、大好きなので続けてほしいです。
審査
ガーナでは、3人の外部審査員をお呼びして2段階の審査を行っています。
ガーナの特徴としては、公平性を保つため?に「点数」をベースで審査していること。
特に1時審査は、合計得点の16位と17位のラインでバッツリ切ります。
ガーナでは考えにくいですが、Pの希望が審査に影響したり、Pが審査するところも多いです。
ガーナのWLには、少なくとも形式上としてプロデューサーが存在しません。
それだけガーナは民主主義(みんなが納得できてみんなでつくる意識)が強いのです。
もし、アカペラー向けにライブをしないのであれば、「実績のある(≒アカペラが上手い)」とされるOBOGさんに、決して安くない交通費をお支払いしてまで審査してもらわなくてもいいのではと思ってしまうのです。
それだったら、MMCとジャズ研の人だとか誰かのお父さんに来てもらって、審査してもらったほうが提供するものとターゲットが求めているもののミスマッチが少ないんじゃないかなって思ってしまうのです。
それじゃアカペラという音楽を本質的に追求しなくなってしまうのではないか!
という声もありそうですが、
「OBOGさんが審査する前提の、型にはまったMCや構成にとらわれている現状」
のほうが「本質的」から外れているような気もするのですがどうでしょうか。
キャパ
おそらく身内だけでは、WLで使うようなキャパの会場は埋まりません。
実際に今年のガーナのWLでは、来場者数と受付で見ていた人数の割合からして、100人くらいの親御さんがいらっしゃっていた気がします。
また、これまで通りの水準のライブをするためには、十分なお客さんを呼ぶ必要があります。
ピンとこない人は、規模の小さいサークルのライブを見てみてほしいです。
会場に加え、PAや照明、装飾などの規模はどうしても変わってくるので、今の水準を保つためには、身内だけにターゲットにすると厳しいと思います。
3. まとめ
どうぞ見に行ってほしい
後輩たちは、4年目になってライブをつくるときに、
- 自身を持って「イイライブです!」と言えるようにしたい
- たくさんのお客さんにライブを見に来てほしい
- 少しでも黒字にしたい
と思う人は、是非たくさんライブを見に行ってほしいです!
「お客さんがいること」「黒字になること」が「いいライブ」の絶対条件ではないし、その価値観を押し付けたくないのでこんな書き方をしています。
各々が満足できるライブができればGOODです!
普通に見に行ってほしい
すごい遠回しに話しましたが、純粋に
- 僕らが1年かけて作ったライブの他大バージョンを、たったの1000円で観れる
- 友達が作ったライブ・出演するライブを、たったの1000円で観れる
と考えてみると、見に行きたくなるんじゃないでしょうか。