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【予算1万円】音楽ライブの配信をiPhone5台とiPad1台で完結させた【Switcher Studio】

Created
2022/02/20
Category
Acappella
Tags
どうも。アカペラやってます。やんぐたかです。
昨今はコロナウイルスの影響で、ライブを開催するにもたくさんのことを考える必要があります。
 
感染対策オンラインチケット有料配信席数制限来場者情報大学からの規制……ああもういやッ!
 
今回、僕の所属するアカペラグループ「ハヰカラ使節団」のラストライブ『ハヰカラ博覧会』で行った、配信方法について書いていきます。
 

配信

ハヰカラ博覧会は、オミクロン株の流行の1ヶ月後、まん延防止措置が終わった3月6日の次の日の開催であったため、開催できるかの瀬戸際でした。
しかし、予算的にもライブをする意義としても「有観客」にはこだわりたかったので、情勢を見ながら「有観客」の方針で進めていました。
 
有観客の場合、配信の扱いが難しくなります。
無料配信にすると、固定カメラ程度のクオリティで納得していただけるものの、お金を払って見に来てくださった方に申し訳ないです。
有料配信にすると、固定カメラは許されず、一定の配信の質が求められます。

お金かけたくない

僕たちは一端の学生であって、何ならそこらの学生よりもお金がありません。
 
もちろん、大人がやっているライブのように、カメラとHDMIケーブルとキャプチャーボードとスイッチャーとPCを用意すれば、完璧な配信ができるのですが、費用も人件費もかかります。
レンタルという手段もありますが、初めての試みでリハから準備してぶっつけ本番というのはリスキーすぎます。
 
ここで僕は思い出しました。
 
僕らは、それなりにいいカメラをいつもポケットにいれて生活しています。
 
「iPhoneで」「無線で」配信できないか模索してみました。

模索

  1. ミラーリング
      • MacにiPhoneのカメラ画面をミラーリングさせて、そのウインドウをOBSで切り抜くという原始的な方法。
      • 類似のミラーリングサービスを併用するゴリ押し感
      • Macに無駄な負荷かかる気がする
      • 総じて原始的
  1. OBS ninja
      • デバイスのカメラを簡単にOBSのソースとして使える
      • ネット回線を通しての配信
      • ブラウザからリンクを発行しブラウザからカメラを起動
        • ゲストスピーカーをリモートで出演させるライブとかには手軽でいいですね。
      • ネット回線越しなので、めちゃくちゃラグるしめちゃくちゃカクつく
  1. Swicher Studio(7日間2000円/1ヶ月4000円)
      • iOS向けスイッチャーアプリ。
      • 同一のWi-Fiに接続しているiOS端末をカメラとして連携可能。
      • OBSなしでそのままYouTubeに配信を飛ばせる。
      • テロップや映像もアプリからスイッチできる。

事例

筑波大学のビックバンドサークル「Neopolis BIGBAND」さんがSwitcher Studioで配信されていたことを知ります。
これが、実際のライブ映像なんですが、画質もカメラ数も音質も文句なし。 ジングルを持って動き回れるのもポイント高いです。
 

使ったもの

費用役割・備考
iPad10スイッチャー。僕のiPad Air 3です。
iPhone50カメラ(正面、上手、下手、ジングルx2)
ジングル20僕とサークル員からお借りしました。
三脚30定点用(正面、上手、下手)
Swither Studio (サブスク)14000$40/月
モバイルルータ(レンタル)16000
Lightning-USB3 カメラアダプタ10サークル員からお借りしました。
Roland R-0710サークル員からお借りしました。

モバイルルータ

iPadとiPhoneを接続するために必須となります。
ホール内は電波が弱いため、上り無制限のモバイルルータを会場の外に設置し、LANケーブルをホール内の無線LANルータにつなぎました。
最悪、ポケットWi-Fiをホール内で使うとかでも配信できなくないと思いますが、回線速度は配信の質に大きく関わるため、妥協せずに選びました。

音質

デフォルトでは、iPad内蔵マイクの入力になりますが、音質が不安だったため、サークル員からレコーダーと変換アダプタを借りて入力しました。
ホントはマイクからの入力とかしたほうがいいのですが、PA卓との距離がかなりネックになるのは分かっていたので、レコーダーで完結させました。

まとめ

配信となれば、カメラ、ケーブル、PC…と、気にする部分が多々ありますが、手に馴染んだiPadやiPhoneで配信できたのは、安心感があり体験が良かったと思います。